寄稿「オルサンクの火風燻製肉」の補足と蛇足
ほぼほぼ、蛇足です。
が、お付き合い頂けると大変うれしく思います。
待ちに待った晩餐会
中つ国ご飯アンソロ vol.②A Long-expected Party!
届きました!!
嬉しい嬉しい献本!!!
私の寄稿はともかく、このように素晴らしいアンソロジーを献本して頂いて良いのだろうかとか、豪華なノベルディいっぱい付いているしとか、夢なのではとか、他生の功徳を使い果たしとか、使い果たすほどつんだのか???などなどと情緒がふっわふわです。
自作の紹介を忘れていたので、簡単に。
— gwn001 (@gwn001) 2021年3月2日
少しイカツい?タイトルですが、ベーコンエクスプロージョンを中つ国風にするとこうかな…と軽い気持ちで考えました。森から出たドワーフが肉を焼いてエルフと食べるお話です。
内容はフィクションであり教授による中つ国設定と一致しません。 https://t.co/ytxVO6YWFg
などと、あらかじめ嘯いていた通りにナンチャッテなベーコン*1のエクスプロージョン*2なのですけれど、中つ国を愛する諸姉兄におかれましてはご納得いただけないない可能性の方が高いかと存じます。
圧倒的謝罪がひつよう………ですが、その、何を思ってこのような表現になったかの説明をいたしたいと思います。
では、僭越ながらお手元のA Long-expected Partyでp.158を開いていただけますでしょうか。
特別な事
シルマリルの物語を読んでいらっしゃったり、レゴラスとギムリのhed cannon*3に詳しい方はご存知だと思います。エルフが誰かと二人きりで森をさまようのは、ヴェルタースオリジナルに勝るとも劣らぬ特別な事です。
そして、セリフ枠内のカップルは貴方のお好きなお二人を………と言いたい所ですが、レゴラスはシンダールの王子なのでシンゴル王とメリアン王妃のイメージで描きました。肉体を持たぬマイアであるメリアンは、ドリアスではエルフの姿を装いましたが、二人が森で魔法にかかっていた頃は、シンゴルに合わせて人型であっても司る力に関する要素を持った姿だと私が嬉しいと考えながら描きました。
p.159バッチリ満たす
実はア〇パンチのトレスです。*4
p.161パン
ご想像の通り、大地のパンです。
最初はレシピ通りに生肉*5を詰めるつもりが、気づいたら入れていました。*6
これには、マリアナ海溝より浅い訳*7があります。事の発端は、まず、オルサンクの火について復習をした事から始まりました。二つの塔の再読でも良かったんですけど、中つ国Wikiさん*8で。そして、知らんかった事実と対面しました。そう、TRPG設定。TRPGでは爆発物の開発者はドワーフとなっているそうです。この時点で、お話の始まりは森を出た後と決めていた私は思いました。森をさまようのがエルフの秘密なら、この燻製肉の中にはドワーフの秘密をいれるべきでは………と。
しかし、我らの親愛なるドワーフ君達*9。秘密主義の彼らは、存在自体が秘密*10みたいなもの。一体、どんな秘密を詰めればいいのか。
ドワーフの秘密───このフレーズ、思い当たるフレーバーテキストが頭の中に浮かびました。
ドワーフたちだけが知っている、食べられる根っこ。
これは、某ゲームに出てくるアースブレッド*11というアイテムの説明文です。世の中、目には見えずとも星の数ほどトールキンファンがいらっしゃるため、様々なサブカルチャーでフとした瞬間に束みが現れるものですね。
でも、この説明文。私はちょっとモヤります。概ねは同意しますが、大地のパンについて言及しているのは作中で小ドワーフのミームだけで、ドワーフ全体の秘密であるかを教授ではない一読者の私達に判断できないからです。
「名はありません。ドワーフの言葉にはありますが、お教えしません。」
ミームはこの様に語りましたが、そもそもドワーフは鬨の声*12以外のクズドゥル*13を秘密にしています。
そこで、私は大地のパンがドワーフ全体の秘密なのか小ドワーフのみの秘密なのかを隅へ追いやり。ギムリ個人の秘密となるような背景設定を、二次創作として考えてみました。
フィンロド達が住まうためにヌルッキズディーン*14より小ドワーフが追い出される際、要塞の建築にあたった青の山脈のドワーフ達が故郷に伝え、青の山脈で育ったギムリはそれを耳にした───とまあ、こんな感じに。
J.R.R.トールキンのファンタジー世界 ~指輪物語とエルフ語への招待~の復習
青葉繁れる頃、エルフ語講座J.R.R.トールキンのファンタジー世界~指輪物語とエルフ語への招待~へ参加してきました。
伊藤盡先生の講義を受けるのは2014年に開かれた古英語叙事詩とホビットの冒険以来、4年ぶり2回目で今回もトールキン教授愛に溢れるお話を聞けて本当に楽しかったです。最高でした。俺たちの教授は天才なんだっ!
アルダに存在するエルフ語は数種類ありますが、今回の講座では中つ国でポピュラーなシンダリンを学びました。あとローハン語(古英語)も少し。
しかし恥ずかしながら私はエルフ語初心者のため、内容へついて行くのにイッパイイッパイ。板書もちゃんと写せ…写せたかな?どうだろう…みたいなレベルでした。
ということでタイトルは講座の復習となっていますが、いかんせん浅学なので講座で習ったシンダリンの語彙一覧をもって復習といたします。
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バギンズはギュゲスなりや?
こちらは Tolkien Writing Day #3 への参加記事になります。
Happy HOBBIT Day!
両バギンズ氏におかれましては心より、お誕生日おめでとうございます♪
めでたきこの日において少し暗いテーマになりますが、力の指輪の元ネタのうちの1つとされているギュゲスの指輪のギュゲスと一つの指輪の両バギンズ氏の関係について稚拙ながら意見を述べたいと思います。
続きを読むカザドの歴史 第三紀編
こちらはTolkien Writing Dayへの参加記事になります。
こんなで大丈夫かしらと思いながらもお陰様で、このドワーフの歴史まとめも第三紀までやってきました。
gwn001.hatenablog.jpgwn001.hatenablog.jp
gwn001.hatenablog.jp
ひとえに私の力不足ゆえ前回から間があいてしまいましたが、いま一度のお付き合いをよろしくお願いいたします。
黎明編からお付き合いいただいている方にはご理解いただけていると思いますが、こちらは映画ではなく原作の歴史まとめになります。
映画と原作の歴史の違いについては実際に両方にふれていただくか、『別冊映画秘宝 ロード・オブ・ザ・リング&ホビット中つ国サーガ読本 』に詳しくまとめられていますので、そちらをお勧めいたします。
※これより先は『ホビットの冒険』や『指輪物語』のネタバレを含みます
続きを読む神の愛でブン殴られた話(映画『ロード・オブ・ザ・リング』の衝撃)
J.R.R.トールキン教授の作品世界へ足を踏み入れる際の心構えとして「山にたとえるとエベレスト級で奥の深い世界だが、大切なのはまず進むこと。とにかく大きいので登るルートがみんな違っても大丈夫。」と教えていただいた事を、最近になって思い出しました。
教授の作品世界。中つ国物語群を読み解き理解を深めるため、1ファンである私も折に触れては様々な角度からのアプローチを試みていますが、そんな我が身をふり返ると、どうも遭難しているように思えます。
そして初めて映画『ロード・オブ・ザ・リング』をみた時から、山にたとえると登山口へたどり着くか着かないかの時点で、すでに遭難していたのだと気づかされました。
この話は、教授の世界へ触れるきっかけであった映画『ロード・オブ・ザ・リング』を鑑賞した際に受けた精神的な衝撃についてです。
私は元からファンタジー全般へ好感を持っており、どうしようもなく中つ国のお話が大好きになってしまったタイプの人間です。
ですが今回の遭難話は、10年プロテスタント系の学校へ通い、勤勉なたちでは無かったにしろ毎日の礼拝に参加し、道徳の替わりに聖書の授業を受けていた人間(日本の仏教徒)が、真に「キリスト教の影響を受けている西洋の作品」と出会い、その表現にひすら感服するしかなかった話になります。
稚拙ではありますが私個人の宗教観を含む内容となっておりますので、そのあたりをご容赦いただけるようでしたら、どうぞお付き合い願います。
※これより先は映画『ロード・オブ・ザ・リング』のネタバレを含みます
続きを読むレゴラスとギムリのペーパークラフトもどき
こちらはレゴギムwebアンソロジーへの参加記事になります。
本来は基本的に新作を投稿すべきところ主催様から今回のみお許しをいただけたので、趣味で前に作ったレゴラスとギムリの○○風(小心者なので伏字部分はご想像にお任せします)ペーパークラフトを投稿いたします。
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